なぜお墓が必要なのですか?

神道や仏教と墓の関係は古代の墳墓や供養塔からの変形と思われます。 私たち人間の心はあいまいで、祖先への報恩感謝の気持ちや信仰心は 目に見える形がないと忘れがちですね。 人の死に出会った時、愛する人を亡くした悲しみや、神仏に対する信仰心も、時を過ごすと、多忙な日常生活にまぎれて、神仏はもちろん故人への報恩感謝の気持ちをいつまでも持ち続ける事は困難な事です。 形を変えて、忘れないように縁をつなぐことが必要です。それには目に見える(形のある)があれば忘れませんね。 これがお墓とか神棚・仏壇を本当に必要とする理由です。 即ち、お墓とは、お墓という形を通して祖先に対し、自分や家族が、今日現在生かされている命に感謝する為の対話の場なのです。 生前にお墓を建てるということは、将来、子供や孫、或いは親戚友人等との対話の場を作ることになり、安心感を生み出す生を顕彰(けんしょう=足跡を残す)する素晴らしい金字塔でもあります

生きている内に墓地を買ったりお墓を建てると、縁起が悪いとか早死するのでは?

上記の「なぜ墓が必要なのですか?」 のところでも少し述べましたが、生前に建てる墓を<寿陵(じゅりょう)>といい、ご家族の繁栄と長寿をもたらす大変に縁起の良い事とされています。 無関心や、縁起が悪いといって、万が一の事があってから墓地を捜す場合には、遺族は現役であったり、歳が若かったりして忙しく、ゆっくり墓地捜しをする暇もなく、ついつい自宅から遠かったり、費用が高くても我慢せざるをえなかったりして、思う様にいかないものです。 NHKのTV番組で放映していましたが「お墓は、元気な内に皆で話し合う」が大切ですね。次の世のお住まいを持てて「心から安心」という「心の財産」を得るためにも<寿陵>をお勧めします。全体の80%は<寿陵>です。(お墓を建てて 早死することはありません) 公営墓地は遺骨がないと申し込みできないところが多いので、逆に「遺骨が無いと墓地墓石は購入できないと勘違い」している方が結構おられます。

墓地選びで大切なことは?

平坦地で陽当たりが良く風通しが良い(苔が生え難い)近くに大きな木が無く周囲には緑が多い所が理想。又、自宅から近いことと、公共交通機関を利用でき、更に駅から近い事が重要です。 どんな立派なお墓をたてても遠過ぎてはお墓参りの足が遠のいてしまいます。子供や孫が足繁く会いに来てくれる墓地は近いことが第一です。(お墓参りは半日以内、片道90分以内が理想的) 但し、住宅と同じで便利な所は墓地代が高いことを覚悟しなければなりません。

墓に良い向き、悪い向きがあるのですか?(方角も)

墓相などで方角のことを色々と言う業者がいますが、特に根拠はありません。 仏教では『四方八方に仏様がいらっしゃる』と言われておりますので、どちら向きが良いと言う事はありません。どれほど良い向きや方角でも、お参りに行かないのでは良い向き・方角とはいえません。 お参りに近い墓所が1番良い向き・方角です。所詮、向きや方角の良い悪いはあなた自身の心の中にあるのです。 但し、日当たりや風通しの良否は選ぶべきでしょうね。

墓地を取得(永代使用権の取得)すると税金が掛るのですか?

墓地には課税されません。 従って、消費税、不動産取得税、固定資産税、都市計画税なども非課税です。

相続税はかかりますか?

墓(墓地と墓石)や仏壇は課税対象資産ではありませんので、墓を継承する際も相続税の対象にはなりません。 従って、相続税を支払った後に墓を建るより、生前に墓を建てた方が節税になります(墓地は非課税ですが、墓石の購入時に、消費税が掛ります)相続の場合に申告の必要はありません。

墓を買った場合、確定申告で税金が控除されますか?

自分の家を買った時の住宅取得控除と異なり、墓はもともと非課税ですから控除の対象とはなりません。

後継ぎがいない、又は娘しかいない場合、墓はどうなりますか?

寺院墓地の場合は、継承者は一般的には親の家を継ぐ子供(養子・養女を含む)等、そのお寺の決まりがありますが、跡継ぎがいない場合は、ご住職とご相談して最善の方法を考えて貰うしか無いようです。 ガイアが推薦する「なごや和合霊園」の場合は6親等まで継承できます。実際には親戚関係なら誰でも良いということになりますが、親戚である証明が必要です。従って、跡継ぎがいなくても親戚に継いで貰うことが出来ます。嫁いだ娘しか居なくても、娘またはその夫が相続できますので、ご心配は無用です。 尚、娘のみのため、家名を継ぐ子供がいない場合、娘の夫(まだ墓を持っていないことが前提条件)の家名と 自分の「家名を並べて彫刻」されるケースが増えています。 また、家名を彫刻せず「南無釈迦牟尼仏・南無阿弥陀仏・南無妙法蓮華経」とか「和、夢、永遠、ありがとう、一期一会」など好きな言葉を刻まれることも多くなりました。また、和風の形に拘らず、洋風の自由な形で建てられる方も増えてきました。

お問い合わせ